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コンクール①

毎年、夏はコンクールの季節です。

 

今年は、参加を希望される生徒さんがいて、聴きに行ってきました。

 

和田なおみピアノ教室では、コンクールは、希望される方だけの参加にしています。

 

もちろん、参加を希望される前に「発表会とはレベルも雰囲気も違うこと」「普段よりも頑張って練習しなくてはならないこと」「優秀な演奏には賞が与えられること」などの説明もします。

 

その上で、数ヶ月「審査される舞台で弾く」ためのレッスンをします。

 

これは、貴重な体験になると私は思っています。

 

 

 

一つは、「審査員」に聴いてもらうということで、普段のレッスンのレベルが上がります。

 

私としては、コンクールに参加しない生徒さんにも同じことを言っているのですが、参加される生徒さんの聞く態度が変わる感じです(笑)

 

なので、当然演奏の上達が早いです✨🎹

 

 

 

もう一つは、コンクール本番の舞台での演奏体験です。

 

この経験は、ピアノを習っていても、コンクールに参加しないとできない体験です。

 

ピアノは、音を出してしまったら、その音が間違っていたり、変な音だったりしても消すことができません。

 

紙に書くテストなら消しゴムで消せば、書き直すこともできますが、ピアノ演奏においては、それができません。

 

本番での一発勝負です。

 

その緊張たるやピアノを弾いたことがない方でも想像に難くないでしょう💦

 

そのため、コンクールを経験した生徒さんは、人前でのスピーチなどでは「コンクールの緊張に比べたら」と言って緊張しないようです✨

 

これは、人生の中での勝負どころのメンタルコントロールに役立つと思っています✨

 

 

 

それに、コンクールの練習は、本番を想定しての練習なので、曲全体をどのように弾くかを考えて、その上で一音一音をどんな音にするかを常に考えて、指に伝えていくことをしなくてはなりません。

 

つまり、インプットとアウトプットを繰り返すことになります。

 

常に脳をフル回転させるということです。

 

このインプットとアウトプットが「ピアノは脳の発達に良い」と言われる所以だと思います。

 

これは、スピーチなどにも応用できると思います。

 

言いたいことを考えて人に伝える。

 

ただ、スピーチなら内容が伝われば一言一句同じでなくてもいいと思うのですが、ピアノの場合、楽譜というものがあるので、コンクールでは、それを全て暗譜して、その通りに弾かなくてはならないというところが、また大変なことなんですよね💦🎹

 

しかし、脳科学者の先生によると、この暗譜というのがまた脳に良いそうです👍

 

こうやって書くと、「コンクールって大変💦💦」と思われると思うのですが、「こんな風に指を動かしたい」と自分の脳を使って練習していくと、ピアノが上達していくんですよね😄🎹✨

 

それが「楽しい」に変わると、きっとピアノが好きになると思います。

 

遊園地で味わうような受動的な「楽しい」ではなく、内から出る能動的な「楽しい」です。

 

コンクールは、ちょっと大変だからこそ、この内なる楽しさを感じることができるのだと思います、

 

しかし、やり過ぎるとデメリットにもなると思っています。

 

このデメリットに関しては、次回のブログに書こうと思います。