楽譜の最初に記されている記号を音部記号と言います。
ト音記号やヘ音記号のことです。
これは、楽譜上で音の高さを示すために記されている記号です。
ト音記号は、英語でGクレフ、ヘ音記号はFクレフと言います。
クレフの語源は、フランス語で「手がかり」という意味だそうです。
つまり、「この記号を手がかりに音の高さを読んで演奏してね」ということです。
Gというのは、ソのことです。
イタリア語では、ドレミファソラシド、英語(ドイツ語)では、CDEFGAB(H)C、日本語では、ハニホヘトイロハと音階の名称が国によって違います。
Gは、イタリア語では「ソ」、日本語では「ト」です。
なので、日本では「ト音記号」と言うのです。
そして、ト音記号🎼の書き始めは必ず五線の第二線(下から二本目の線)でなければなりません。
なぜなら、この線を「ソ」と読むというルールを知らせる記号だからです。
楽譜に書かれているト音記号は、必ず第二線から書かれているはずです。
ト音記号の形ですが、Gに似ていると思いませんか?
そう、Gを崩して作られた形がト音記号なんです。
ヘ音記号も同じで、FクレフのFは、イタリア語では「ファ」、日本語では「へ」です。
なので、ヘ音記号と言います。
そして、ヘ音記号も書き始めは、必ず第四線(上から二線目)でないといけません。
この線を「ファ」と読むというルールを示す記号だからです。
ヘ音記号の形ですが、そう、これもFを崩した形になっています。
このルールを覚えておけば、音の高さを判断する材料が増えますよ。
ト音記号とヘ音記号の間の加線(五線の枠外の音に付け加える線)の音は、ピアノを習っていなくても「ド」と言うんだと知っている人は多く、そこから線、間・・・と読んでいくと、ト音記号ならドレミファソ・・・ヘ音記号ならドシラソファ・・・と読むことをなんとなく知っている人が多いです。
もちろん、その知識も使って楽譜を読めばいいのですが、必ずドから数えて読んでいると、ドから離れている音は数えるのに時間がかかったりします。
そんな時、ト音記号の「ソ」とヘ音記号の「ファ」を知っているとかなり早く読めるようになります。
和田なおみピアノ教室では、このルールを最初に知ってもらって楽譜を読むよう指導しています。
付き添いで一緒に来られている保護者の方はこの話を聞いて「へぇ、そうだったんだ😲」とおっしゃる方が多いです。
実は、私も小さい頃、このことを知らず、必ずドから線、間・・・ドレミ・・・と毎回数えて読んでたんです😭
ほんと、譜読みに膨大な時間がかかってました😭
譜読みは音の高さだけ読めばいいわけではないので、大変ですが、この情報で生徒さんたちの譜読みが楽になる手助けになればうれしいなと思ってます😄✨🎹