先週の1月17日は、29年前「阪神・淡路大震災」が発生した日です。
毎年、この日に神戸の小・中学校で歌われている歌があります。
「しあわせ運べるように」という歌です。
この歌は、震災の時に、神戸の音楽の先生が、傷ついた神戸の街を
子どもたちの歌声でよみがえらせたいという思いでつくられた歌です。
今週のレッスンの時に、教室の生徒さんたちに歌ってもらいました。
4年生の生徒さんたちは、学校で教えてもらったらしく、手話付きで歌ってくれました。
歌の中に「傷ついた神戸を、もとの姿に戻そう」という歌詞があるのですが、
私はいつもこの歌詞を歌うときに涙がこぼれそうになります。
震災の時に見た「傷ついた神戸」の姿を思い出すのと同時に、今の活気ある神戸の街は、
この歌詞にある「もとの姿に戻そう」という思いをもって、
人々ががんばった証なんだなと感じます。
歌には、人の心を動かす力があると思います。
きっと、この歌はずっと歌い継がれていくのでしょう。
今年の1月1日にまた大きな地震が発生してしまいました。
一日も早い復旧を心から願っています。